寺津小との交流
ZOOM-IN-SAWANに参加してくれたよ!(2020年5月)
平成30年度3月の卒業SAWANで交流授業に参加してくれた
天童市立寺津小学校校長(当時)(現在:天童市立山口小学校 校長)熊澤晃佳先生が
5月30日(土)に行われたZOOM-IN-SAWAN 第8回に参加してくれました!!!
終わってからの熊澤先生からの感想
様々な年代の人とテーマを決めて「問う」
自分で「考える」
それぞれの考えをもとに「対話する」「聞く」
という一連の取り組みを哲学対話と捉えるという内容でいわゆる哲学対話すね。
今回参加させていただいた一連の流れがその内容と重なったところがありました。
それは、様々な年代の人に伝えるということは言葉や内容の吟味、自分の経験をもとに自己内対話が必要で、わかっているつもりになっていることの本質を追究することになります。
加えてコミュニケーション力、プレゼン力、思考力、イメージ力が鍛えられ、これから生きていくために必要な力を本会では育んでいることも実感しました。 1回限りの参加で「お前に何がわかるか!」とお叱りを受けそうですが、まずは率直な感想を述べさせていただきました。
熊澤先生のお言葉を抜粋いたします
〇グループワークの中から
テーマ ~オンライン授業の新アイディア・なくなる仕事の救済策~
先生「はじめまして。天童市立山口小学校に努めています熊澤晃佳(くまざわてるよし)といいます。よろしくお願いします。」
先生「オンラインのシステムが天童市内ではまだつくられていないので、各学校のホームページの中で、例えば、先生方が自作の音楽でリコーダーの練習を家庭でできるようにとか、小学校に入ったばかりの1年生の子供たちにできるだけ早く校歌を覚えてほしくて、ホームページに入るとクリックすれば校歌が流れて、歌詞を見ながら練習ができるなど、そういうホームページでのつながりということを、提案して取り組み始めているところです。」(学校再開している)
先生「これからね、例えば天童市で、一人1台GIGAスークール構想といって、日本のすべての小中学校で一人1台何とかタブレット端末を使ったオンライン学習、それから学校でのICT教育について進めようとする、という動きが今あるんですよ。予算も年度内に使わなければいけない、次の年にはその予算が使えない、その予算を間もなく、天童市でも手を挙げて動きだそうとしているんです。ですから、一人1台タブレットを、子供たち一人ひとり使えるようになると、また違った、それこそ新しい生活様式という言葉を具体的に…。学校でどのような形で、一人1台のタブレットを使った学習が可能かというのは考えていかなければならない、でも、ある意味楽しみなスタイルになってくるのかなという、そういう動きが、これからでてきます。」
団長「この間、文科省の方で色々な学校ができていないっていって、毎年すごい額を払っているのに何をやっているんだという愚痴を言っていたようなシーンがあったんですけど…。」
―セッション中断―
先生「はじめまして。山形県天童市立山口小学校の教師をしている熊澤晃佳(くまざわてるよし)といいます。山口はフルーツの王国といわれています。ラ・フランス、知ってますか?それから、ぶどうとかりんごとか桃とか色々な季節に応じた果物がとれるとっても自然豊かなところです。よろしくお願いします。」
団長「先程、途中ですみません。例えば、文科省がお金をすごく分けているのに、ちゃんと使ってないんじゃないかみたいなって話がでましたよね。で、あの時、唯一、(色々問題のあった)熊本でいち早くやっていたとか。あとは、どこで使っていいのかわからなくて違うところに使っちゃったとか、うちはそういうの取り入れてないとか、専門に分かる人がいないとか、そういうような意見があったりしたんですけど。先生のいる山形県はICT教師に関しての取り組みは、どうなんですか?」
先生「似たようなことが、(山形県)天童市でもあって、ただ、市長がICT教育にすごく関心の高い人なので、校長会と市長とが一緒になってICT教育をどんどん進めていこうということを、3年ぐらい前から取り組んでいるものの、まだまだ一人1台というところの、国が求めているようなところにはたどり着かず…。だだちょうど、コロナ対応で、国の方でGIGAスクール構想一人1台ということで、予算をだしますよと、具体的にICT教育に限っての予算を使いなさいというのが、はじめて打ち出されたものですから、天童市としては年内に使わなければいけないというお金のようで、早めに手を挙げてですね、何とか予算をいただいて…。ただ、5億くらいかかるんですよね、一人1台整備することで進めようとすると、本当に、現実的にそれが叶うのかな、ということは心配されるんですけれども。まあ、一つの国の施策として、はじめてそのような具体策がでているものですから、何とか今年度内に、一人1台ということで、天童市では実現させたいということで動き出しています。楽しみです」
団長「コンピューターというものは生ものなのに、買って2~3年封を開けないとかよくあることだと、どこかの学校の先生が言っていましたけど(笑)。実は、校長先生と私は同世代なんですけど、僕らはこういう授業って、受けたことないじゃないですか、親になっても、その子供たちだって。うちの子は高校生でインターナショナルスクールに行っているのでこういうことやっていましたけど。(こういう授業はうけたことがないので)ぜったいわからないですよね。実は、4月にこのZoomミーティングをやったのも、私は最初、まったくやり方がわからなかったんですけど、SAWANの保護者の方から「団長、こういうもの(オンラインミーティング)に慣れておかないと困りますよ!」って言われて、スタートした次第なんです。でも、いざやってみると、子供たちのほうができるようになるのが早いので、ただ、システムの紹介をするよりは、こうやって、実際やっていくうちに、子供たちからアイディアもでてきて、その中でいろいろなコミュニティができてくると、子供たちが進化していくんじゃないかなと思っています。学校の授業だけでは、こういうことは厳しいんじゃないかと。それよりも、友達と初めてZoomのお菓子会をやったとか、それで色々な機能を覚えたり、扱い方に慣れていくようですね。」
先生「そのとおりですよね。」
団長「だから今、天童市の方から、順子先生に来てもらって、勉強しなさいと言っているところなんですよね(笑)。そうすると、土曜日にこうやって、小学生から大学生まで集まる会があるから、これは学校ではなく、あくまで個人個人でやりたい人がやればということで。学校が沸いていくようにできればなと思うので、その時は、先生、ぜひご連絡しますのでよろしくおねがいします。」
先生「ありがとうございます。いい経験をさせてもらっています。」
団長「天童の3年生、4年生の子供たちは、遠隔授業やZOOM-IN-SAWANで実際会っている子供たちなので、その辺から火がつかないと、なかなか難しいなと思ったので、ぜひ、また新しいコラボができればと思っています。」
先生「よろしくお願いいたします。」
グループワークの中から・・・バンコクでは食べ物のデリバリーが多くて、汁物や飲み物も発泡スチロールやビニール袋で運ばれてくるんです。
先生「へえー、すごいですね。最近がコロナでデリバリーが注目されていますね。大学生のうちの息子も、コロナ禍になってから、バイトをデリバリーに変えてだいぶ儲かったという話を聞いていますよ。ですから、バイトも変わってきているんだなあと思っています。」
先生「なかなか、これから先のことって、私たちの世代なんか特に想像できないんですけど、でも、人と関わるような私たちの仕事というのは、絶対これからも大事にしたいし…。ただ、よく学校でのドリル学習というのがありますけど、それは、もうAIドリルになるっていうことが、聞かれる世の中になってきているので、役割分業制で、その知識・技能をいかに活用しながら思考力を高めていくような、そしてそれが、何か仕事につながっていくようなということにつてはAIとは対等に渡り歩くことのできる唯一の人間の大事な役目かなあと思うと、やっぱり、人と人とが関わるということは、オンラインにしても、直接にしても大事にしていきたいところだなあと、直接の答えにはなっていませんけど、そう思います。」
〇発表
先生「天童市ではICT教育について前向きに取り組みをしていこうという市長さんの理解もあって、各学校もそれに応じて算数のデジタル教科書とか理科のデジタル教科書が、天童市すべての小中学校に入りました。ですから、先生方もまずデジタル教科書を使いながら学習を進めるということに、今取り組み始めています。ただ、家庭と学校をどのようにつないでオンライン学習を進めていくかということについては、これからの課題であり、一つの超えなければならないハードルなのかなあと思っています。まずは、あるものを有効活用しようということで、各学校で作っているホームページにそれぞれアクセスすれば自分の学年で取り組めるような、学習アプリだったり、実際のドリル学習だったり、あるいは校歌の練習など、そういうことに、つながれるような学習方法を、今さらに進めようとしているところです。」
〇まとめ
(補足 団長語録)
団長「大人が知識を入れるのは良いと思っているんだけど、子供のうちは、やっぱり、きっちりと体感するってことが大事かな。熱いは熱い、火の中手を入れるとやけどをしたらいいわけで、とにかく、いっぱい体験をしないとイメージもわかないし、発想もでないっていう考えでSAWANをやっているので。でも、注意しなければいけないところは、融合させて、ともに生きる。共生しながらSAWANは続けていきたいと思っています。」
団長「今後やっぱり、話し合いの場所はすごく大切になってきます。学校で手を挙げることと、オンラインで発言することは違っています。ぜひ、こういう場でオンラインで発言するトレーニングをしていきたいと思っています。学校では黒板を写せばいいけれど、こういう時こそ、必ずメモ紙もしくはキーボードに打つとかして、自分が何を話すのか、人が何を言っているのか、誰が何を言ったのかを拾ってほしいと思います。そして自分の意見はこれとこれだよというのを、そのメモを見ながら話してもいいんですよ。そうしたら、発表の仕方が変わってきます。より、論理的なほうがいいし、順序立てたほうがいいし、かいつまんだほうがいい。こういうことをぜひトレーニングしてください。皆さんぜひ、このZOOM-IN-SAWANに、何回も何回も参加して、トレーニングしていきましょう。
(ZOOM-IN-SAWANで)団長が動画を作りなさいって言っているのは、これからの就職とかだとかいろんなことに対して、将来的には間違いなく、履歴書ではなくて、自分の自己PRをこういった動画でアピールするようになってくるし、それを見てくれる時代になってきます。そして、これからは、どこからでも就職試験を受けられるようになります。アメリカにいたって、日本の就職試験が受けられるようになるんです。試験の時に来られる人しか入れないなんていう時代じゃないんです。いつでもオファーがかけられて、会社もその他のいろんなところも、いい人材を確保できる、というような時代に、間違いなくなっていくんです。だから、そういう動画を創る力、それからこういうところで発言をする力を身に付けてほしいと思っています。」
団長「このZOOM-IN-SAWANの絶対的にいいところは、同級生だけで話してないところです。小学生から大人まで様々な世代、立場の人が参加しています。このSAWANだからできることです。どんな人とでも話ができる、そういうトレーニングをしていくことがこのSAWANの一番の特徴だと思います。ぜひ、色々な意見を出してください。」
団長「校長先生、今日は最後までありがとうございました。最後にこのバンコクやその他の海外にいる子供たちに何か感想や励ましの言葉をお願いします。」
先生「本当に初めて参加させていただいて、色々な地域の人、そして様々な年代の人とリアルタイムでつながることの初めての経験をさせていただきました。私もイメージを膨らませながら、今日皆さんお話させていただきました。イメージを膨らませる力はこれからますます問われてきます。ぜひ、皆さんのような若い人には、想像力やイメージする力、そして発表する力などをコミュニケーション力も含めてこのZOOM-IN-SAWANの話し合いを通して、高めていったほしいと思っています。大いに期待しているところです。私も機会がありましたら、また、ご一緒させていただきたいと思います。本当に今日はありがとうございました。」
団長「最後まで本当にありがとうございました。私のイメージはこれがもうちょっと進んで、先生の学校で参加することはなかなか難しいと思いますが、子供たちが個々にここに集まってきて、学校が動いたり、保護者の方や周りが動いたりという流れを、ぜひ作っていただければと思います。」
SAWANのことが天童市の雑誌に載ったよ!(2020年4月)
山形県天童市立寺津小学校との交流(2019年8月)
交流の様子をムービーでご覧ください♫(2019年8月)
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交流第2弾♫(2019年10月)
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寺津小のみんなから、お手紙が届いたよ(2019年11月)